お知らせ
檀信徒の皆様へ(5月6日)
掲載日 2020年5月7日

常圓寺 現況のご報告

青葉の美しい季節になりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。安倍首相は四日、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐための緊急事態宣言を五月末まで延長する旨表明しました。四月七日以来の長期に及ぶことになります。私どもは、この事態に直面する檀信徒の皆様のご苦労を思いつつ日々仏様へのご奉仕に努めております。以下、当山(常圓寺)の現況についてお知らせいたします。

〈現在の体制〉

当山では私、妻、僧侶八名(内大学生三名)、事務職員四名(一人休職中)、パート職員四名が寺務に就いています。四月に宣言が発せられて以来、お檀家様方にご迷惑をおかけせぬよう、寺内から感染者を出さない、家族をもつ職員を助ける、人との接触を減らすべく寺への出仕人数を通常時の半分から三分の一程度に減らす、等の策を講じながら山門護持に努めております。夜間も私と宿直の職員一名が待機しており、ウイルス禍前と変わりなく法務を行なっています。

〈お葬儀〉

四月は十一軒のお檀家から訃報を受けました。人が集まることを避けるため、近しいお身内だけでの通夜・葬儀になりますが、これまでと同じように地域の会館、また、当山の本堂、祖師堂をお使いいただき、故人、ご遺族を慰め、荘厳な儀式を営むよう努めております。

〈ご法事〉

ご法事も普段同様に受け付けています。埋葬を伴う四十九日のご法要はほぼすべての方が営まれますが、一周忌等のご法事は延期、または中止し、ご命日にお塔婆を供え、参列をせずにお経を頼まれる方が増えています。寺としましても、この状況下では人が集っての法事は控えざるを得ないと考えます。

〈お墓参り〉

この連休中も少数ですがお墓参りにいらっしゃる方がおられました。墓参用のお花とお線香は毎日寺務所で販売しています。公園やスーパーが人混みになっていることが問題視されていますが、お墓は広々としていますから、お参りいただけます。ただし、バスや電車を利用する方はもうしばらく我慢していただきたく存じます。

〈行 事〉

四月に予定しておりました「お自我偈道場」、「手芸会」、「法華感話会」、「書道教室」、「ジャカルタ蓮華寺本堂落成法要」は中止しました。また、祖師堂ホール等を会場としてのイベント、文化教室もすべて中止いたしました。

五月の「お自我偈道場」、「法華感話会」、「身延山参拝旅行」も中止いたします。六月以降の行事につきましては、当面五月末とされた緊急事態宣言終結時の状況を見つつ六月発行予定の「季報」にてお伝えいたします。

〈宗祖ご降誕八〇〇年慶讃事業〉

明年二月十六日は宗祖日蓮聖人の八百回目のお誕生日です。宗門ではそのことをお祝いする事業を進めております。当山においても、ご降誕を慶讃する事業を一年以上前から検討し、この四月に皆様に報告して、ご理解いただきながら浄財寄付のお願いをさせていただく予定でした。そのような時にこの事態に直面しました。

予定する事業は本堂の仏像・仏具の修繕、仏様をお祀りする須弥壇と内陣の修繕、建物の一部耐震補強工事、東・北墓地を囲む塀(三辺)の架替工事等です。

現在の事態が終息に向かいましたら、改めてお願い、ご報告させていただきますが、塀の架替工事はすでに二月より着手。先月からの中断をはさんで連休明けに再開し、明年二月までの予定です。本堂の修繕は七月二十日から九月彼岸前まで行う予定です。その間のご葬儀・法事は祖師堂で営ませていただきます。なにとぞご理解下さいませ。

〈おわりに〉

この国の歴史は天災の歴史でもあります。文明は天災に遭うことで磨かれてきました。一日も早く普通の暮らしに戻りたい、「普通」に過ぎゆく日々は有り難いことだったと、今にして多くの方が感じておられることと思います。私はありがたい国に生まれたと感じています。街は衛生的で、質の高い医療を受けることもできます。日用品に不足を感じることもありません。人々は郵便、電話、インターネット等を通じて自在に交わっています。感謝ばかりです。

鎌倉時代、度重なる天災に人々は苦しみました。疫病、飢饉・・・、日蓮聖人が「立正安国論」に記された通りです。聖人が仏の道を歩まれた大きな動機はそこにあります。安穏な世ではなく、嘆き悲しみに満ちた世が大聖人を産んだともいえます。この度のウイルス禍に直面し、そんなことを思いました。

毎朝六時半、疫病退散、闘病平癒、安穏な世への回帰を祈願しています。目に見えないものに対峙する今こそ、念ずる力を信じたく思います。災いを転じて福となしたいものです。ウイルスに負けるわけにはゆきません。やがて皆様そろってご先祖にお会いし、供養できる日が来ることでしょう。住職以下一同、皆さまと声を掛け合える日を楽しみにしております。

合 掌

 

令和二年五月六日

常圓寺 住職 及 川 玄 一

檀 家 各 位